マルカヴ&ノスフェラトゥ&ラヴノス

マルカヴィはいつでもマルカヴィです。予言者and/or狂人として尊敬and/or恐怖されている点も含めて。マルカヴがなんでカインによって狂気に呪われたのかは諸説ふんぷんでさっぱりわからんようです。
(マルカヴィアンに聞いてもムダですしね)

それと、なぜか中世のマルカヴィアンは廃屋とか廃墟とかをこぞって寝処に選ぶようです。内装はサイコキラーなものから、大時代なものまでさまざまなようですが……不可解。

ノスフェラトゥ

中世だと、神に見捨てられたというのが最もわかりやすい彼らは、父子の憎悪の連鎖やら、贖罪への強烈な指向やら、なかなかドラマティックな要素てんこもりです。公子戦争期のノスフェラトゥの生き方は大きく三つに分かれます。

1.神の許しを請う贖罪の生。騎士として戦場に出たり、僧侶として修練に励むことで、天国への門を今一度開こうとする者たち。

2.隠遁の闇の生。ライ病患者やはぐれ者の人間たちのあいだに混ざって、下層での隠棲を選んだ者たち。貴き氏族の輩に情報を売ることで生きていく上での利益を得ることが多い。

3.怪物としての生。神に完全に見捨てられたと信じ、怪物として憎悪と復讐の恐ろしい闇の生を送る。

始祖伝説については、第三世代の名前がアブシミリアルド(Absimiliard)と明記されています。最も美しかった者が反逆の罪によりカインによって最も醜き者にされた逸話と、彼の怒りが子孫に向かい、第四世代ニクトゥクらを通して氏族全滅をねらっている点も記されています。

 ラヴノスはこの時代でも嫌われています。そのため、ラヴノスたちは二つの生き方のいずれかを選んでいます。

1.他の氏族のふりをする。ラヴノスほど信用されていない氏族はないのでかなり有効です。敵が確証を得る頃には、ラヴノスは遠くに去っています。

2.交易商、吟遊詩人、芸人として各地を放浪する。彼らが一般的なラヴノスのイメージを形作っています。一族ぐるみの復讐が怖いので、公子らも下手にラヴノスらに手は出しません。

 ラヴノスは組織としてはばらばらです。特に西方と東方の分断は深刻です。彼らの組織意識は、父子孫々を意味する「ジャーティ」と呼ばれる血縁にとどまっています。