上海ノワール

ゲーマーズ・フィールド誌の最新号に朱鷺田氏最新作「上海退魔行」の紹介が載っていたので、一部転載します。

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狂気と快楽の都へようこそ!

 1870年、“魔都”上海――全世界30カ国から移民が流れ込み、わずか5キロ四方の空間に百万人が息づく、阿片に冒された都。列強による事実上の分割統治の末、無法地帯と化した東洋のソドム。

 1842年の南京条約によって開港された上海は、イギリスとフランス、アメリカが築いた「租界」によって切り分けられるとともに、阿片貿易による利潤を巡り、列強が凌ぎを削る舞台となっていた。

 1850年、そこにすべての運命を狂わせるひとりの男が上陸する。ヴァン・ヘルシング教授との戦いに敗れ、海を渡った「魔龍大公」アルカード・ド・ヴィユことドラキュラ伯爵である。彼は吸血鬼軍団を率い、上海の地下に「上海アンダーグラウンド」と呼ばれる魔窟を築き上げ、己が牙城とした。ここから、魔都上海の「もうひとつの歴史」が始まっていくことになる。

「退魔新撰組」の誕生
 1867年、真夜中の鐘の音とともに妖魔が跋扈する街となった上海に、奇妙な一団が来訪した。坂本龍馬率いる海援隊と、国外退去となった徳川慶喜、そしてその護衛役として同行した新撰組である。上海にはびこる闇の存在を憂慮していた西太后は、徳川家受け入れとの交換条件として妖魔退治を嘱託、新撰組に“退魔勅使”の錦旗を与える。かくして、魔都上海に対妖魔殲滅機関「退魔新撰組」が誕生した――。

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朱鷺田さん、トンデモ世界史が好きですねえ(^^ 個人的には英国租界の怪しげな銀行マンとかやりたいところではあります。

ボードゲーム「上海トレーダー」がマイフェイバリットである私としては、たいへん期待&不安をもって発売を待つばかり、といったところです。