Henotheism

 Testamentでの推奨プレイ年代は「士師記」の時代なんですが、この時期のイスラエル人(びと)のメジャーな信仰形態がHenotheismだと設定されています。
 多神教とはちがって、真の神はあくまでイスラエル人の神(主)*1とするものの、異邦異民族の神々も神として存在を認め、時には崇めたり宥めたりする、という形態とのこと。もちろん、サムエルに代表される預言者の皆さんはこれを非難していますし、この時代に何度も侵略を受けて隷属を余儀なくされているのも、主による断罪とゲーム設定的にも解釈されています。確かグローランサのラリオス・オーランシーの間で勢力を伸ばしているのがこのHenotheismだったような覚えがあります。融和的な宗教ですよね。
 そんな感じの士師時代の冒険は、揺動する信仰の闘争をからめるとそれっぽくなるよ、とガイドラインがあったり。まあ、それはそれとしても、ペリシテ人やアンモン人、アマレク人などのカナン諸民族や、エジプト、バビロニア、シリアの帝国がダイナミックに争奪を繰り返すこの時代は魅力的ですね。

*1:本文中では一貫して、god of the IsraelitesかLordと表記されています。