A House Divided

 1862年シナリオ。補給、指揮系統と移動ルール使用。以下プレイ上の私的覚書。

 西部戦域の北軍は4月の時点で、ケンタッキー全域を制圧の上、テネシー州ナッシュビルを落としてアトランタ方面侵攻の橋頭堡を作りつつありますが、ミシシッピ川の制圧はあまり進んでおらず、メンフィスは無事。戦域西端の諸都市に至るルートの要衝スプリングフィールドとメンフィスの玄関口アイランドNo.10には南軍の抵抗線が築かれています。アトランタ攻略のためにはこれら側面の制圧が必要でしょう。そろそろ北軍は徴募都市との補給線が伸びてきているので、南軍による騎兵遊撃が有効なのでは。
 東部戦域では、ワシントン西の要衝ハーパーズ・フェリーが南軍の手に落ちており、一時的に北東部への進路が開かれていますが、塹壕を掘られる前に攻撃すれば、ワシントン、ボルチモアゲティスバーグにいる北軍によって早期の奪回が可能でしょう。北軍がフランクリン=ワシントン戦線を無事に構築できれば、いつもどおりこの戦域は膠着しそう。
 沿岸都市ではモービルとチャールストンで両軍がにらみあっています。ニューオリンズはがら空きなので、北軍は上陸作戦を実行できればミシシッピ川の制圧が進むはず。南軍としては、メンフィスが落ちればアトランタ攻略が近づくため、モービルはともかく、アトランタ後背の補給拠点となるチャールストン方面は死守が必要か。

1862年夏・北軍攻勢

 東部戦域は両軍ともに軍備増強して膠着。スプリングフィールドでの戦闘は北軍勝利に終わり、精鋭歩兵が誕生してゆっくりとミシシッピ川西を南下。南軍はチャタヌーガを要塞化しつつテネシー北部への反攻を狙うが失敗。ニューオリンズも上陸作戦によって陥落し、メンフィス補給線が危うくなる。

1862年秋・メンフィス陥落

 ワシントンDCから北軍騎兵がシェナンドーア渓谷、アパラチア山中を長駆して、チャタヌーガ後背の山都ノックスヴィルを電撃制圧。ナッシュビルから南・西と進攻した別働隊がメンフィスを攻略。ダイス目に恵まれて防衛隊を一掃し、ミシシッピ流域が事実上失陥。南軍厳しくなる。チャタヌーガ・アトランタで敵を食い止めて、その間に東部戦域で圧力を加える他なしか。

1862年冬・南軍遊撃開始

 北軍がメンフィスに大軍を集結して東進をうかがう一方、南軍は騎兵をチャタヌーガ包囲網を抜け北方へ増派してシンシナティなどの南軍拠点都市や北軍大拠点ピッツバーグの占領による圧迫を敢行する。北軍はここで移動ポイントが思うように得られず、北東部こそ騎兵部隊で固めたものの、南軍騎兵の跳梁を許すことになった。結果、西部戦域の進行も遅滞。

1863年末:チャタヌーガ

 北軍は熟練歩兵を中心に前後からチャタヌーガに侵攻。しかし塹壕に籠もった南軍熟練歩兵が予想以上に奮闘し、対する北軍は戦力では圧倒していたもかかわらず、まるで射撃があたらず惨敗してノックスヴィルに撤兵。南軍は長駆侵攻させた騎兵に対応するため手薄になったフロントロイヤルに進出。

戦略参考記事:BGG

 http://www.boardgamegeek.com/thread/94597