出雲市一泊二日

一日目

弟とともに昨日今日で行ってきました。主目的は出雲大社参拝、古代出雲歴史博物館訪問、それから温泉にうまい飯。
朝、新幹線にて岡山へ、続いて特急やくもで出雲市まで。昼過ぎに到着したので駅で割子そばを食べてからレンタカーにて出発。
出雲大社まで、ひろびろとした快晴の天空の下、くっきりと映える山並みを眺めながらドライブ。大社は、参拝客でにぎわっている拝殿付近と、深閑とした参道や脇の社群との対比がおもしろかったです。途中、なにやら一列になって本殿のほうに向かう神巫さんたちの一行を発見。庭内でじっと立っておられたようですが、何の儀式だったのかな?
出来心で破魔矢を一本購入……。
大社を出てから、駐車場脇のそばやで再び割子そばで腹ごしらえ。メインである古代出雲歴史博物館に向かいます。といっても、大社のほんのすぐそこにあるんですが。
この歴博はまだ開館したばかりなので、当然とてもきれいなんですが、デザインも天空が高い出雲の背景にとてもマッチしていて、たいへん好い感じです。今は開館記念ということで、出雲大社、八坂神社、熊野神社春日大社の神宝を展示する特別展をしています。この日は、この特別展をぐるっと参観するだけであっという間に時間が経ってしまい、常設展のほうは翌日、ということにしました。
宿は出雲市南の立久恵峡にある八光園という温泉宿だったんですが、カーナビのせいでなぜか凄い山奥の道をくねくねと四十分くらい巡らされて往生しました。ガードレールもない上、断崖に面していて、未舗装の狭隘な一本道を進まざるをえなかったので、ここでハンドル操作をあやまれば一ヶ月は発見されないんじゃないかと本気で恐怖しました。後で宿の女主人に聞いたところ、大社方面から直行しようとするとカーナビがこの「蜀の桟道」ちっくなルートを提示するんだとか……おのれ。
宿では渓谷をながめられる露天風呂と料理を腹一杯堪能できました。たぶん紅葉のシーズンに来るともっとすばらしい景色なんでしょう……。

二日目

朝、すごくたくさん朝食が出たのでいきなり腹一杯。その後、夜近くになるまで空腹にならないという始末に。
そして前日の予定通り、開館すぐに歴博を再度訪問。今度は常設展のほうを見ることになりました。正直、あんまり広くないかもと思っていたんですが、出雲大社の発掘成果から、荒神谷遺跡から出土した銅剣銅矛の全展示、青銅器展示、出雲国風土記の風景再現、さらに島根県の太古から近代までの歩みまで、非常にもりだくさんな内容で、これまたあっという間に時間が過ぎてしまい、歴博を出たのは午後二時になっていました。この間ずっと、展示ホールで貸してもらったPSPを使った音声ガイドが非常に役に立ちました。試用期間らしく無料でしたし……(^^
あと、歴博のカフェテリアでは古代のチーズ「蘇」を食べることができました。なかなかおいしかったです。
歴博を出てからは、天気予報に反して雨が強くなってきたんですが、初志貫徹ということで日御碕へ。これまた断崖沿いの道をくねくねと十五分くらいかけて大灯台と神社を訪問しました。灯台のてっぺんまで螺旋階段で上りましたが、雨風が強くなってきて非常にコワイことに……。
そして土産をもろもろ買って帰途につきました。先ほど帰着したばかりです。短いながら非常に満足いく旅になりました。ほとんどずっと歴博にいた感じでしたけど。今度は松江のあたりに行ってみたいところです。できればまた歴博まで足を伸ばしたいですね。