War of the Ring:対戦4回目

今回も私が自由の民側。そして「Twilight of the Third Age」エキスパンションを導入しての初めてのプレイです。

序盤

冥王側は南方人を増強してウンバールに集結。新ユニットの海賊船に乗せて上陸戦を計画している模様。また、黒門とリューン地方から東夷の軍勢が北方に向けてじりじりと迫ります。そしてモリアにこれまた新ユニットのバルログが登場。進軍系のイベントを順調に使って、思ったよりも早く冥王軍が侵攻してきました。
自由の民側は、旅の仲間を粛々と進行……が、裂け谷を出た直後にいきなり見つかって「3」タイルを引いてしまいました。しょうがないので出発早々、ガンダルフが死亡。ここでガラドリエル様を登場させてもよかったんですが、爺様が白くなって復活したほうがエントカードを引いたときに好都合(ファンゴルンに直接登場できるので)なので見送りました。

ローハンではセオデン王とエオメルがあいついでエドラスに登場。早期にローハン軍がそろってきたので、アイゼンガルド軍がととのわないうちに圧迫しようと西進します。これに、ファンゴルンで復活した白のガンダルフが合流。
そしてウンバールの艦隊の出現に対してゴンドール諸侯は兵力を増強して沿岸警備します。ドル・アムロスでもイムラヒル大公が出馬しますがその直後に上陸してきた南方人たちに包囲。

中盤


ドル・アムロスは、新ルールで導入の攻城塔を使われて大公もろともあえない最期。冥王側2ポイント。ミナス・ティリスはじめゴンドール西部の守りは堅いと見たのか、海賊艦隊は一路、エリアドールの方角に向けて長駆します。

旅の仲間は、バルログのひそむモリアの坑道を通ってロリアンに抜けます。途中、バルログの特殊能力によって追跡タイルを引かされましたが、これが新ルールの「スメアゴル」タイル。慣らされたスメアゴルに導かれてノーダメージでバルログの巣を抜けロリアンへ。しかしスメアゴルは自由の民の城塞に入るといなくなってしまうので、ゲーム上では本当に一瞬のうちに消えました。
ここで、ピピンがエリアドールの北方人をアクティブにするため、ブリー村へ。レゴラスは谷間の国を蹂躙して森の王国の故郷に迫る北方方面軍に対応するべく故郷に帰還。イベントカードで「北方の野伏」たちは、闇の森からゲリラ戦で谷間の国の東夷軍をおびやかします。冥王側は谷間の国陥落によって3ポイント。

灰色港陥落


海賊船を経由したドル・アムロス駐留軍がキアダン守る灰色港を急襲。奮闘するも多勢に無勢で灰色港は炎上しました。冥王側5ポイント。これほど長駆してくるとは予期していなかった私の不覚でした。あとはホビット庄を奪われないため、青の山脈のドワーフとアルノールの北方人&ピピンががんばるしかありません。

親子討ち死に


谷間の国の東夷軍は、まだ参戦しないはなれ山のドワーフをしり目に、スランドゥイル王とレゴラスが守る森の王国を攻めます。攻略は予想範囲内だったため、投石機を準備してこれに対抗しましたが、ナズグルと戦闘カードをまじえた容赦のない攻撃によってこれまた陥落。レゴラスは父親とともに戦死しました。ここまでで冥王側7ポイント。あと、はなれ山とペラルギアが陥落すれば冥王側軍事勝利です。ミナス・ティリスではアラゴルンが王位戴冠をはたしました。ただやはり手数の上では冥王側が上のため、なかなか軍勢が動かせません……。
……しかしこのころ、旅の仲間はほとんど追跡の手にひっかかることなく、また、エミン・ムイル東部で訪れた「一行の離散」イベントにも耐えて、黒門に到達していました。残った同行者はボロミア、メリー(ボロミアが先導者)。ギムリは「死者のろうそく」の脅威からフロドを守るため死にました。

モルドールをゆく

モルドールへの挑戦が始まりました。
「深みの怪物」イベントがまず襲いますが、「ガラドリエルの玻璃𦹀」タイルを引いて事なきを得ます。
次に「エルフのロープ」で順調に旅は進みます。残り4。
しかしオークたちに発見され(暴露タイル)ボロミアが戦死。残り3。
身を隠して進行。しかし再び暴露。残り2。

残り1。ここで無念なことにこのターンで旅の仲間を進めるダイスが尽きてしまいます。ゲームの勝敗は、次のターンまで戦争を持ちこたえることができるかにかかりました……。次のターンになれば、先手は自由の民なので1歩進んで指輪破壊です。

エレボールの合戦

まず、ダイン2世とドワーフたちがこもるはなれ山に、森の王国を灰燼に帰しナズグルに率いられた東夷軍が襲いかかります。すでにかなり消耗していると見た私は、まず野戦を一戦してから山にこもろうと考えましたが、結果的にそれが裏目に出てしまいました。戦闘カードの効果を判定したところ、野戦で受けた損害がアダになって、全滅してしまったのです。あの1ユニットが残っていれば耐えられたのに……。

エレボール陥落によって冥王側9ポイント。

ペラルギアの激戦

ゴンドール南の要衝ペラルギアには、中規模のゴンドール軍が駐屯していましたが、本来ミナス・ティリス攻略のためにオスギリアスに集まっていたモルドール軍がここに殺到します。駐屯部隊はまさに獅子奮迅に戦って(全ダイスヒット!)相当に持ちこたえたのですが、攻撃側が望むかぎり継戦できる野戦のかなしさ、どんどん削られてとうとう全滅してしまいました。このとき、私の手札が尽きていたのが一番大きかったですね。
かくして冥王側が再び軍事勝利。
しかし、まさに紙一重の勝負になりました。エレボールで野戦をしたことが敗着となりました。ホントに一手の差だったのに……。

感想

今回、エントもガラドリエルも褐色人も登場しなかったので、あまりエキスパンションを入れて劇的に変わった感じはしませんでしたが、ウンバールの海賊の輸送能力は予想以上でした。今まで主戦場から遠すぎて平和だったエリアドールも、いきなり上陸されて修羅場と化す可能性があります……海賊船に対抗するすべが自由の民にほとんどないため、この長駆上陸作戦をどうするかがかなり懸案。
あと、攻城兵器は地味な効果ですが、意外にじわりと来ますね。自由の民の投石機のほうが多いと、冥王側は大損害を受けやすくなります(4以上でヒットになるので)。