War of the Ring彩色駒使用

 非常にひさしぶりにWar of the Ringを弟と対戦。今回はせっかく買ったのに放置していたコレクターズ・エディションの彩色済み駒を使ってのプレイです。ゲームボードやカードも一新されているのですが、どちらも日本の住宅事情にとてもやさしくないレベルの大きさになってしまっているので、駒のみ使用で。

初期配置


 最初、彩色済みだと敵味方がわかりにくくなるんじゃないかと危惧しましたが、非常に美麗な彩色&スタンド色のおかげで、プレイ中にまちがえることは全くありませんでした。オークの大眼の紋章もくっきり紅く墨入れされていていい感じですし、ゴンドール兵はものすごくきらびやかで、さすがドゥネダインという風格。

スロースタート

 私が冥王陣営担当ということでスタート。

 なにやら「水晶」(イベントカード)の目ばかり出るため、今ひとつ軍の増強ができません。しょうがないので「影が集まる」とか「影がのびる」「数多の王が仕えておる」といったモルドール&東夷南方人専用イベントを使ってオークを増やし、ミナス・モルグルからオスギリアスをうかがいます。そのため、アイゼンガルドもサルマンも放置です。
 一方、自由の民陣営は、ピピンが早々に旅の仲間を離脱して、何とホビット庄に帰還。世界の危機をうったえて北方人を奮起させます(感想戦によれば、どうも北方人とエルフを駆使してモリアやドル・グルドゥアを軍事的にねらう作戦だったらしい)。ロリアンにはガラドリエル様が登場。エルフが参戦して東をうかがいます。
 指輪所持者一行はガンダルフを先頭に、鳴神川沿いでナズグルに捕捉されそうになりつつも、柊郷からモリアを無事抜けてロリアンへ。

死闘ゴンドール

 モランノンから北方三国(谷間の国、はなれ山、森の王国)に向けて遠征軍を進発させながら、ゴンドール方面ではミナス・モルグルの軍勢がアンドゥインを押し渡り、南方からやってきた蛮族とともにミナス・ティリスに迫ります。ゴンドール軍は野戦で敵に出血を強いてから城内に撤退。包囲戦となります。あっさり落とせると思ったのですが、頑強な抵抗を受けてターンを浪費してしまいました。

 アクションダイスのまわり方をかんがみて、海賊を召喚。南方人軍団を艦隊でドル・アムロス(イムラヒル大公が登場済み)に送り込みました。ミナス・ティリスとドル・アムロスの二方面で包囲戦が行われます。いずれも防衛側の兵器(トレビュシェット)の効果でなかなか波状攻撃を行えず苦戦。
 旅の仲間はこのころ、ロリアンを抜けて茶色の国からアンドゥインを渡河。馳夫は祖国の救援のため一行を抜けて一路、唯一敵の侵攻を受けていない都市ペラルギアに入城して兵を募ります。が、わずか一手遅く、ミナス・ティリスは陥落。ようやくここで冥王側2点。もうフロドたちはモルドールに迫っているのにこれはヤバイと焦ります。

 ローハン・アイゼンガルドが平和すぎ。もうちょっと圧迫すればよかった……。

北方の戦い


 一方、北方遠征軍は、リューン湖畔からやってきた東夷の軍勢と合流して、森のエルフとともにブランド王(北方人リーダー登場イベント)が守る谷間の国に攻め入ります。北方人とエルフが早い段階で参戦していたため防衛軍は充実しています。ブランド王は一戦して西の森の王国へ撤退。しかしゴンドール方面を攻めあぐねていたせいで、今ひとつ侵攻が進みません(ダイスが出ない)。
 エミン・ムイルに出た「深みの怪物」でガンダルフが殺され、直後の「西方の風」でファンゴルンに白のガンダルフが登場しますが、ローハンが平和なので今ひとつ出番無し。

ロスロリアン陥落

 ドル・アムロスもナズグルを大量投入したごり押しで攻め落としたものの、ペラルギアには馳夫率いる結構な数の軍勢がいるため、ゴンドール戦線は膠着。

 そこで、魔王が北に飛んで、モリアからわき出したオークとトロウルの軍勢を率いてロリアンを急襲します。ドル・グルドゥアからも援軍が進発。ガラズリムたちはガラドリエルを先頭に、トレビュシェットを備えて対抗しますが、両軍の死傷率を大幅にアップさせる「死闘」等のカード支援を受けた魔王軍が圧倒してロリアンは陥落します。ここまでで冥王側7点。北方の戦いが何とかなれば勝利の芽もあったのですが……。

モルドール挑戦

 ペラルギアで馳夫が戴冠するのをしりめに、フロドたちはモランノンからモルドールに進入。メリーが死者の沼地で離脱(死亡したがキャラクター能力で離脱して馳夫率いるゴンドール最後の軍勢に合流)していたので、この時点での付き添いは、レゴラスギムリ、ボロミア。一歩目でレゴラスが「指輪の誘惑」イベントで死亡。続いてギムリが死亡。最後に残ったボロミアは「ボロミアの角笛」カードと併せてダメージを引き受け死亡。
 あとはゴクリが先導して暴露をふせぎ、おどろくほど誘惑ダメージが少ない状態のまま、指輪は火の山に投じられました。
 なんだかいろいろと悔いの残った戦いでした。軍事戦略が遅々として進まなかったことに加えて、かなり積極的に誘惑にいったのですが、ことごとくイベントカードで相殺されてしまった感ありなのが残念。