The Look of Gloranthan Cultures

http://moondesignpublications.com/blog/jeff/look-gloranthan-cultures-part-3
 グローランサの主要文化をイラストレイターさんたちに簡単に説明した文章が公開されています。けっこうイメージしにくいグローランサ諸文化の姿がこれでばっちり……かどうかは疑問ですが、興味深かったので適当に訳してみました。
スンチェン文化:中石器時代の狩猟採集民。アニミスト(精霊信仰)。自分たちの魂は(熊、鹿、鷲、ライオン、カモシカ、虎、狼、ヤクなどの)トーテム動物と同一であると信じている。代表:熊をトーテムとする男性の狩人、カモシカをトーテムとする女性のスネーク・シャーマン

ドラディ文化新石器時代の狩猟採集/果樹育成民。初期バンツー語話者の遊牧民に類似する。数多くの神々と精霊の複雑な神殿を信仰し、非常に強力な祈祷師を擁する。代表:アーベナ族の男性徒歩旅行者、クレシュ族の女性族長

プラックス文化遊牧民。各部族は特徴的な動物に騎乗して(優勢なのはセーブル・アンテロープ、ハイ・ラーマ、アルティキャメル、インパラ、バイソン)独特の伝統、髪型、部族のマーキングなどを有する。神々と精霊を信仰するが、中でも一番重要なのは屠る者ワッハ、牛の母アイリーサ、ストーム・ブルである。代表:ハイ・ラーマ族の男性戦士、セーブル・ライダー族の女氏族長

オーランス人文化:青銅器/初期鉄器の混合する農耕牧畜民。オーランス人は英雄指向な青銅器文化で、氏族と部族が(普通は)短命な王国に組織される。神々や部族や地位などを象徴するタトゥーを自分の体に入れる。一般に大部分のオーランス人文化は史実の後期青銅器時代と初期鉄器時代の混合に比される。英雄時代のミュケナイギリシア人とハルシュタットケルト人、ローマ以前のイタリア人、いくばくかのヒッタイトの影響、それからリグ・ヴェーダからの借用に、飛翔して稲妻を放つ魔法戦士たちをまぜればあたらずとも遠からずだろう。彼らは嵐の王オーランスと大地の女王アーナールダを筆頭とする神々の神殿を信仰する。代表:ヴェスモンストランの男性戦士、タラスター人の女性司祭。

ペローリア文化:後期青銅器/初期鉄器時代の文明化された農耕民で、神皇帝によって統合される古代都市国家群に属する。(何世紀にもわたってペローリア人と文化的にやりとりしてきた)オーランス人を古来よりの敵としているペローリア人は、太陽神の末裔を主張する父権的貴族によって支配され、霊的・肉体的純粋性に固執している。下級身分はたくましく勤勉で創造性に富み、支配者に完全に服している。ギリシアの重装歩兵を古代バビロニア人とアッシリア人に混ぜればあたらずとも遠からずだろう。彼らは太陽の皇帝イェルムを筆頭とする神々の神殿を信仰している(太陽の皇帝を信仰できるのは貴族だけで、下層身分は大地の神ロウドリルや豊穣の母オリアを信仰する)。代表:ダラ・ハッパの男性貴族、ペランダの女性職人

西方文化:後期青銅器/初期鉄器時代の文明化された農耕民で、カーストに組織されている(労働者、兵士、貴族、魔術師)。彼らは文字を知っており、論理と哲学をとうとび、自己の利益のために魔法の力を直接使うために神々を信仰することを拒絶して、神々を媒介者として用いない。彼らの王国はカーストの役割や魔法の力を用いる倫理的制約などをめぐって対立する分派によって分断されている。ギリシアの哲学者を古典インドと組み合わせ、ササン朝ペルシャの重装騎兵とユダヤカバラ主義者を混ぜて、マイケル・ムアコック風味を投じれば、あたらずとも遠からずだろう。代表:セシュネラの男性の獅子兵士、ロスカルムの女性学匠騎士

クラロレラ文化:後期青銅器/初期鉄器時代の文明化された農耕民で、一万世代の文明を誇っている。彼らは異人嫌いで他の全ての文化を野蛮と排斥する。クラロレラ人は実力主義の学術官僚に支配され、ドラゴンを皇帝としている。彼らは神々の神殿を信仰して皇帝を神格化し、その魔道士たちで名高い。しかし彼らの最強の魔術師は自己修練と瞑想術を通して宇宙の法則を幻覚として超越した悟法使いである。周と漢王朝を組み合わせて、皇帝をドラゴン・ブッダにすればあたらずとも遠からずだろう。代表:男性のドラゴン悟法の使い手、女性の学術官僚。