Fleet Commander
エッセン2014で発表。フランスのCapsicum Gamesが発売した宇宙艦隊戦ゲーム。５×５のマス目で仕切られた盤上で、二つの艦隊が殴り合います。
BGG：http://www.boardgamegeek.com/boardgame/161108/fleet-commander-1-ignition
ルールブックを読むに、命中判定などといった攻撃手順は全くなく、手番冒頭に振るアクションダイスの割り振り方で、会戦が推移する簡単なシステムのようです。
ルール概要
BGGより
コマは、両陣営ともに、戦艦×１、駆逐艦×２、フリゲート×４。各艦種にはクラスが設定されていて、戦艦が４、駆逐艦が２、フリゲートが１。敵艦を合計８クラス撃沈すると勝利します。
５×５マスの盤上両端に両陣営が艦隊を配置したらスタート。交互に手番がまわります。なお、１マスに入れるのは合計５クラスまで。敵のいるマスには入れません。
手番がまわってきたら、3タイプ×3＝9個あるアクションダイスのうち、3個を任意に選んで振ります。
アクションダイスの種類は、移動、攻撃、シールド。
出目はどのタイプのダイスでも、縦横、斜め、全方位、スペシャル、の4種類が記されており、スペシャル以外は、出目の方向にのみアクションを実行できます。例えば、縦横の目が出た移動ダイスを使うと、１マスにいる任意の数の自軍艦艇を縦または横の隣接マスに移動できる、というように。アクションが適用されるのは艦ではなくマス目なので、同じ艦艇が同じ手番中に何回行動してもかまいません。
また、２個までを使わずに次の手番にとっておくことができます。これは盤外のコマンドブリッジというシートに載せておきます。なおシールドダイスは、相手が攻撃してきたときに使うので、必ずコマンドブリッジに載ります。
スペシャルの目は、他のダイスと併用したり、とっておいて敵の手番に反撃として使ったりします。また、戦艦が搭載できるスペシャルウェポンは、スペシャルの目がコマンドブリッジ上のスペシャルウェポンマスに２個載ったら発動できます。
攻撃は、赤い攻撃ダイスを使って行います。出目の方向に隣接する敵艦１隻をねらいます。このとき、複数の攻撃ダイスを使えば、組み合わせてもっと遠くの敵艦を攻撃することもできます（遠距離攻撃）。ダメージは艦種で固定値。命中判定などはなく、攻撃したら必ず当たります。ねらわれた敵艦は、攻撃艦の火力だけ自分の耐久力を減らします。耐久力がゼロになった艦は沈没します。
さて、これだけだと、ダイスを振って、ぺちぺち殴り合うだけのように見えますが、攻撃ダイスを使って敵艦を攻撃したときには、その敵艦に隣接している味方全艦が一斉攻撃する、というルールがあります。このため、敵に包囲されるのはものすごく危険。ヘタをすると、最大の耐久力を持つ戦艦が、２〜３ターンで轟沈します。いかにうまく敵を取り囲んでいくかが作戦の鍵になりそうです。
艦種の違いは、火力と耐久力とクラスの他に、フリゲートなら１個の移動ダイスで２回移動できる、駆逐艦なら１個の攻撃ダイスで２マス向こうまで攻撃できる、戦艦ならスペシャルウェポンを搭載使用できる、という能力にあります。
地形は、アステロイドと重力フィールドの二種類。艦隊配置時に交互に２つずつ置きます。どちらも攻撃をさまたげます。また、アステロイドにいる艦は手番冒頭にダイスを１個振って、スペシャルの目だとダメージを受けます。重力フィールドに移動した艦は、移動ダイスを振ってただちに移動しなければなりません。
拡張予定
今後の拡張にも意欲的で、ホームページを見るに、すでに６つも予定されています。
- Fleet Commander 2 - Beyond the Gate (mid 2015) : 宇宙巡航艦2隻（クラス３、シールドボーナス有り）、スペシャルウェポン3種、新シナリオ、新地形タイル、マルチプレイヤーゲーム用ルール
- Fleet Commander 3 - Save our souls :- 民間船3隻（クラス１）、スペシャルウェポン3種、新シナリオ、新地形タイル、艦隊司令官6人、ミニキャンペーンジェネレータ
- Fleet Commander 4 - Orbital Fight : - 新しいゲームボード
- Fleet Commander 5 - Invasion : 第三の陣営。新地形、大型戦艦（クラス５）、スペシャルウェポン、新シナリオ
- Fleet Commander 6 - Forge of Fendrix : 戦術巡航艦、突撃艇、タイタン級超戦艦（クラス６）
- Fleet Commander 7 - New Empires : キャンペーンシステム
