士会伝

宮城谷昌光氏の「沙中の回廊」上下巻(朝日文庫)を購入。
不覚にも出ていたの知らなかった…………。連載はずっと読んでたのに。

覇者・晋の文公から五代にわたって仕えた兵略の天才・士会を主人公にした小説です。楚の荘王とか秦の穆公とか、春秋時代のそうそうたるメンツが登場していい感じなんですが、個人的に、士会とその家来たちの関係が心温まってヨイです。

でも、士会の奥さんである叔僖が、序盤の派手な伏線にもかかわらずほとんど出てこなくなっちゃうのが残念。連載時にはあんまり気にならなかったんですが、いざまとまって読むとねー。

#そのほか、巻頭の春秋時代地図をフォトショップでいじって悦にいったり(^^