ヴードゥーの王

総本山(http://www.worldofdarkness.com/)更新。ニューオリンズ・パーソナリティーズその4。

  • “墓地男爵”、ヴードゥー信徒の統治者 Baron Cimitiere
    • 氏族:ノスフェラトゥ
    • 盟約:老婆の輪
    • あるいはニューオリンズで最も謎めいた人物であるかもしれない“墓地男爵”は、ある者たちにとっては救世主、別の者たちにとっては脅威であり、そしてすべての者にとっての謎である。この奇妙な血族は、フランスの植民地支配に対する反乱が巻き起こるハイチを後にして、1799年にこの街にやってきた。それ以前のことについて、彼は最も信頼できる配下にですらほとんど語ろうとしない。彼はただ、自分はハイチで永遠の滅びを迎え、大いなるロアである“土曜男爵”(Baron Samedi)の助けを借りて、現在の転生体に宿って復活したのだと言うだけである。彼の言い分が隠喩であるのか文字通りの意味であるのかは、彼の語らぬもうひとつの詳細であるのだが、彼は自分がヴードゥーに帰依している理由をこの出来事に託している。
    • ニューオリンズ到着以来多年にわたって、彼は孤独にヴードゥー文化の成長に寄与することで満足していた。彼がこの街に小さいながら献身的な血族の一団を、それよりはるかに実のある人間の会衆とともに、従えるようになったのはこの頃である。ゆっくりと、彼はニューオリンズの血族の権威筋が、自分の民にとって脅威を投げかけることを理解し始めた。すなわち、ビダル公子はその非寛容な宗教的信念によって、アントワーヌ・サヴォアは単なる政治上の目的のためにヴードゥーとその実践者たちを操っているということによって。“墓地男爵”は、この二つの脅威に対抗するため、賤民と自前の小さいながら影響力の大きい血族の支持者集団に持つ自分の相当な影響力を使っている。
    • “墓地男爵”は時折、ニューオリンズの配下だけでなく、ヴードゥーを実践する他の血族集団の存在もほのめかすことがある(ハイチや中南米カリブ海諸島、そして米国全体に)。彼の配下たちは、彼の目的のひとつが、いつの日か信者をまとめあげて盟約とし、主要な五大盟約に対抗できる存在にすることであると信じている。