W:tF 最初の変身

piroki2004-11-24

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ワーウルフになる
ワーウルフは生まれつきそうなのか、それとも変えられてそうなるのか? 両方とも少しずつ正しい。ワーウルフは人間とだけつがうことができ、そうした契りから生まれた子どもたち(とその子孫)も、ワーウルフになれる潜在力を持つことになる。しかしながら、その潜在力が実際に現れるかどうかは、気まぐれな月と、“影の領域”をさまよう他の精霊たちの好意次第である。
“最初の変身”がワーウルフを生み出す。それより前は、ワーウルフ候補は怒りを激発させたり、他者とのつきあいで悶着を起こしたり、犬に好かれたりするかもしれないが、それでもやはり他の者同様に人間には違いない。“変身”はほとんど年齢に関係なく起こりえるが、ほとんどのワーウルフには疎外と悶着に悩まされる暮らしを長い間送ってきた経験がある。だが、月が天空にかかり、“変身”が始まれば、そうしたことはすべて拭い去られる。
“最初の変身”の直前は恐るべき体験となる。奇怪で不可解な出来事が起こり始めるのだ。夜半、寝床にいる間、誰の声かはわからないが、意味はおぼろげながら理解できる言葉がささやかれるのを聞く。リスやウサギは文字通り恐怖に叫んで逃げ出すし、街路では見知らぬ犬たちが飼い主の命令も聞かずに寄ってくる。時空がおかしくなる。五分しか経っていないのに五マイル先まで歩いていたり、ふと気づくと、永遠に続くかと思われるような通路や、出口のない燃えさかる建物の中にいたりする。昼日中に。なんの理由もなく。荒々しく逆巻く世界から抜け出す唯一の方法は、変身してその世界の住人になることだけなのだ。
“最初の変身”が訪れると、体はいろいろな形態にぐるぐると変わり続け、意のままにならなくなる。体の一部だけの変化も体験する。顔と皮膚はまだ人間のものだが、血塗られた巨大な鼻面が突き出たり、脚は弱々しい狼のそれに変わったりする。しかし体の大半は元のままだ。多くの者は、自分が死にかけているか、気が狂うかしたのだろうと考える。
だがそれは間違いだ。

……あれ? 狼とはつがえないんですか? 忌腹はなしなのかなあ。