Fireborn 神代の滅亡

 カルマ(=氣、マナ)と魔法に満ちあふれていた神代が滅亡した原因は、悪しきカルマである“汚れ”(Taint)であった。魔術という分不相応な知識を得た一部の人間たちは、私欲によってカルマを濁らせ、その汚濁は世界を破壊と狂気へと導いていった。ドラゴン、ティタン、フェイといった超常種族も“汚れ”におびやかされていった。ドラゴンの中には“汚れ”と戦う者もいれば、隠遁する者もいた。
 やがて最終的な破滅が訪れた。詳細は不明ながら、邪悪な魔術師らが禁断の儀式を執り行ったせいで、世界に裂け目があき、そこからカルマが流出してしまったのである。カルマの力を失った世界は文字通り炎と洪水と地殻変動の中で瓦解し、あらゆる超常の力が失われた。ティタンとドラゴンは滅び去り、フェイは物質界の外へと去った。氷河期が訪れ、人間はアトランティスを失い、穴居生活に退行した。かくして神代は終焉したのである。