Spellslinger

 衝動買い。海外レビューサイトでは評判よかったので……。
 Fantasy Flight Games社のミニ・シリーズ「Horizon」の一冊。これとPHB、DMGがあればゲームができる!というのが売り。
 内容は、D&Dのファンタジー種族を使った西部劇ですな。テリトリーと呼ばれる疑似北米東部が舞台。旧世界から海をわたってきた移民たちが開拓中で、先住民と衝突してたりするというものですが、あちこちひねりが効いています。
 まず、魔法が衰退した世界なので、「烙印」(Brand)と呼ばれる聖痕しるしを生まれ持った人しか魔法を使うことができません。烙印はいくつかあって、大勢力なのが「メイジ」と「ブラックハンド」の二種。メイジはいわゆる秘術呪文使いですが、ブラックハンドはアンチマジックの徒で、魔法を吹き消す能力を持っています。当然のように両者は不倶戴天の敵で、あちこちで抗争を繰り返してみんなから嫌われています。他には、信仰呪文を使う「パードレ」、ドルイドに相当する「スキンウォーカー」、金属を自在に鍛造する「スチールハート」があります。
 先住民はグレイ・ランナーと呼ばれており、ノールに似た種族ですが、メンタリティはアメリカ先住民のそれです。鉱脈の豊富な大山脈の彼方に住んでいます。現在は移民との間で領土協定が守られています。
 PC用クラスは、戦士相当のガンファイターと、山師・盗賊的なマーヴェリック、それから荒野の達人トレイルブレイザーの三種類だけです。これに烙印を加えることでバリエーションを出す、という方針のようです。
 全部で64頁なので割と早く読めそうです。まあ、私はあんまりd20に詳しくないので、実際にプレイまで行けるかというとはなはだ疑問ではありますが(^^;