鼠衛士の冒険(6)
第4章(承前):コンフリクト
重要な闘争場面を再現・解決するためのルールがコンフリクトです。コンフリクトでは、二つの陣営がそれぞれの目的を達成するために駆け引きを行います。コンフリクトはミッションの一部として設定されていることもあれば、ツイストとして出現することもありますが、いずれも同じルールを用います。
例:巡邏隊は卵でいっぱいの蛇の巣に遭遇した。二匹の衛士は卵をこわすために穴へ飛び込み、残った鼠一匹は見張りのために残る。親蛇がしゅっしゅっと音を出して猛り狂いながら現れ、この一匹に襲いかかる。
GMターン中、コンフリクトを起こすことができるのはGMだけです。
プレイヤーターン中、プレイヤーはチェックを1回消費することでコンフリクトを起こせます。闘いをしかけられた側はチェックを消費する必要はありません。
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コンフリクトの手順
1)コンフリクトの種類を決定する。
2)参加者とチーム分けを決定する。
3)各チームがこのコンフリクトにおける目標(goal)を宣言して、チームシートに書きとめる。
4)形勢値(disposition)の初期値をダイスで決める。
5)参加者のコンディションを確認し、それに応じて形勢値を修正する。
6)ひそかにアクション*1を3つ選ぶ。GMが先に選ぶ。
7)1つめのアクションを開示する。GMが先に開く。アクション表を照会する。
8)アクション判定を行う。装備や武器によって修正する。判定の結果、形勢値が変動する。もしどちらかの形勢値がゼロに落ちたら(11)へ。
9)2つめのアクションを(7)(8)と同様に解決。まだ決着しないなら3つめのアクションも解決。
10)3つめのアクション解決後も両チームとも1以上の形勢値が残っているなら(6)に戻る。
11)一方のチームの形勢値がゼロに落ちたら、勝者が目標を達成する。このとき、勝利したチームの形勢値の減り具合に応じて、コンプロミス(勝利の代償)を相談の上決定する。以上でコンフリクトは完了。
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コンフリクトの種類
・弁論(Argument):誰かの信用を得たり、情報を聞き出したりするとき。
・追跡(Chase):鼠や動物をつかまえたり追いかけたりするとき。
・戦闘(Fighting):暴力に訴えるとき。
・交渉(Negotiation):商談や契約交渉などを行うとき。
・旅(Journey):長く危険な道程を悪天候の中で行うとき。大自然そのものが相手になる。
・演説(Speech):群衆に支持を呼びかけたり、政敵をおとしめたり、自分の正当性を主張したりするとき。
・戦争(War):町どうしの争いや、大型動物の脅威などを解決するとき。
・その他:料理対決や科学発明競争などなどアイデア次第。
*コンフリクトの種類は混ぜるな危険。必ずひとつずつ解決すること。
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(続く)
*1:アタック、ディフェンス、フェイント、マヌーバの4つのいずれか1つを選択