ちょっと流し読みしてみた

Rogue Trader Core Rulebook (Warhammer 40,000 Roleplay)

Rogue Trader Core Rulebook (Warhammer 40,000 Roleplay)

 Lexicanumをぐりぐりリンクたどりながら読んでいたら、あっというまに時間を使ってしまった。本来がミニチュアバトルゲームなのに、いちいち設定がおもしろすぎる。

〈人類の帝国〉Imperium of Man

 今から約四万年後の未来の人類は、すでに銀河じゅうに拡散しており、その全貌を把握できるものは誰もいなくなっている。しかし人類の惑星の大半は、すでに一万年になんなんとする歴史を誇る〈帝国〉と呼ばれる巨大恒星間国家によってひとつにまとまっている(少なくともうわべは)。
 〈帝国〉とその版図に住まう何千兆の人類は、凶悪で強大なエイリアン勢力に包囲されており、〈帝国〉はそうした外敵をしりぞけて人類の存続をはかるために仕組まれた途方もなく巨大な戦争遂行機関である。何億隻もの巨大艦艇を浮かべ、何兆人もの兵士からなる軍隊を構成し、さらに遺伝子操作で生み出された超人類であるスペース・マリーンがその先陣を切ってエイリアンや反乱者の討伐に向かう。
 〈帝国〉は祭政一致全体主義神権寡頭制軍事国家である。聖なる地球におわす全知全能にして不死の皇帝を現人神とあがめる聖職者の組織がイコール宇宙規模の政府機構である。帝国臣民は、皇帝への無私の崇拝と帝国教団への絶対的忠誠を求められる。〈帝国〉に属する何百万もの惑星では、戦争遂行のために個人の自由は一切顧慮されることはない。もし異を唱えれば即異端として異端審問庁が派遣するおそろしいエージェントや軍隊によって処断されるだろう。混沌をはじめとする敵の魔手は国内にも邪教団や異端思想の形で容赦なく入り込んでいるため、寛容さが許されるような状況ではない。
 皇帝は帝国史の初期に発生した国を二分する大規模な内戦の際に、敵の総大将との一騎打ちで致命傷を負い、大陸規模の宮殿の深奥にあるおそろしく大きな生命維持装置につながれた。以来一万年間、生ける屍と化しながらも、空前絶後の強大な超能力者である皇帝は、恒星間飛行に必須なサイキック・ビーコンを不断に〈帝国〉全土に放ちながら、政府首脳やキーパーソンにビジョンをもたらし、ワープ空間(=混沌の領域)から襲い来る混沌のディーモンをしりぞける〈帝国〉の守護神であり続けている。
 ただ、皇帝の命をながらえて、文明の生命線であるサイキック・ビーコンを絶やさぬためには、毎日何百人もの超能力者の生け贄が必要であるため、黒い捕獲艦隊が宇宙をまわって候補者を日夜拾い集めているという。

ローグ・トレーダー

 ローグ・トレーダー。〈帝国〉の版図外を探検して、未踏の宇宙から人類の益となりそうなものを持ち帰り、人類にあだなしそうなものを討ち滅ぼす使命を与えられた武装商船団およびその提督のこと。
 〈帝国〉の支配の手がおよばない宇宙を旅するため、帝国臣民としては異例な自由裁量権が許されている。また、皇帝陛下や〈帝国〉政府から与えられた勅許状は世代を超えて継承される上、運航する宇宙船は一隻だけで何万人ものクルーを擁する動く宇宙都市であるため、そんな船を何隻もまとめて率いるローグ・トレーダーはそれぞれが〈帝国〉に服属する移動自治領である君主であるといえる。