Star Wars Armada Learning Game(4)追加ルール

 このセクションでは、ラーニング・シナリオをプレイするために必要なその他の全てのルールを説明する。

命令

 命令は、艦艇の能力を向上させ、できることを増やす。各命令の効果は、プレイヤーが命令ダイヤルを消費したか、命令トークンを消費したかに応じて決まる。各命令の効果は下記の通り。

操艦 Navigate
 艦艇が移動の航路を決めるとき、その"操艦"命令ダイヤルを消費することで、その速度を1増やすまたは減らしてもよい。これは、艦艇がその速度を変更する主たる方法である。また、速度表で通常許されるよりも1回多く、1つのジョイントを曲げてもよい。全ての艦艇について最低速度は"0"であり、最高速度は速度表に示されている。
 "操艦"命令トークンを持つ艦艇は、移動の航路を決めるとき、そのトークンを消費することで、速度を1増やすまたは減らしてもよい。

航空隊 Squadron
 このアイコンが命令ダイヤル上で公開された後、艦艇はその"航空隊"命令ダイヤルを消費することで、その航空隊値(Squadron)までの数の味方航空隊を活性化してよい。ただし、その艦艇の近距離と中距離の距離にいる航空隊しか活性化できない(13ページの「照準」参照)。この方法で活性化された各航空隊は、任意の順番で攻撃および移動を行える。艦艇は航空隊を1つ選んで活性化した後、次の航空隊を1つ選ぶ、というようにひとつずつ航空隊を選んで活性化すること。
 "航空隊"命令トークンを持つ艦艇は、その命令ダイヤルを公開した後に、"航空隊"トークンを消費することで、上記のルールにしたがって、1つの航空隊を活性化してよい。

修理 Repair
 このアイコンが命令ダイヤル上で公開された後、艦艇はその"修理"命令ダイヤルを消費することで、その技術値(Engineering)に等しい技術ポイントを獲得してよい。このポイントを消費して、任意の組み合わせで以下の効果を得られる。
・1ポイント:艦艇の船体ゾーン1つのシールド1点を、別の船体ゾーンに移す(移送先の船体ゾーンのシールド最大値を超えてはならない)。
・2ポイント:艦艇の任意の船体ゾーンのシールドを1点回復する。
・3ポイント:艦艇の表向きまたは伏せたダメージカードを1枚捨てる。
 "修理"命令トークンを持つ艦艇は、その命令ダイヤルを公開した後に、"修理"トークンを消費してよい。艦艇はその技術値の半分(端数切り上げ)に等しい技術ポイントを獲得して、それを消費することで上記の効果を得られる。

集中砲火 Concentrate Fire
 艦艇が攻撃中にダイスを振った後、その"集中砲火"命令ダイヤルを消費することで、さらに1個の攻撃ダイスを振ってよい。追加するダイスは、すでに振ったダイスと同じ色でなければならない。
 "集中砲火"命令トークンを持つ艦艇は、攻撃中にダイスを振った後、そのトークンを消費することで、攻撃ダイスを1個振り直してよい。

命令トーク
 プレイヤーが艦艇の命令ダイヤルを公開した時、そのダイヤルをただちに消費して、一致する命令トークンをその艦艇のそばに置くことができる。艦艇が持てる命令トークンの最大数は、その命令値(Command)に等しく、艦艇は各タイプの命令トークンについて1個までしか持つことができない。

攻撃する

 下記のルールは、艦艇が敵艦艇を攻撃するやり方について説明する。航空隊は攻撃と防御のときに、艦艇とほぼ同じルールを使用するが、少数の例外について「航空隊の攻撃」と「航空隊の防御」セクションで説明する。
 攻撃を行うには、まずプレイヤーは攻撃発射元(攻撃側船体ゾーン)として、自分の艦艇の船体ゾーンを1つ選ぶ。次に、攻撃したい敵艦艇の船体ゾーンを防御側船体ゾーンとして1つ選ぶ。防御側船体ゾーンは、射界と攻撃射程の内側になければならない。
 防御側船体ゾーンを宣言した後、攻撃側は自分の攻撃ダイスを決定する。攻撃ダイスは攻撃側船体ゾーンに印刷されている。
 次に、攻撃側は自分の攻撃ダイスを振る。"正確"アイコンが1つ出るごとに、攻撃側は防御側の防御トークンを1つ選ぶ。選ばれたトークンはこの攻撃中には消費できない。次に、防御側は防御トークンを消費できる。これによってさまざまな方法でダメージを無効化できる。
 最後に、防御側は残った"命中"および"致命的命中"アイコンの数に等しいダメージを受ける。

照準

 防御側船体ゾーンは、攻撃側船体ゾーンの射界の内側になければならない。
 さらに、防御側船体ゾーンは、攻撃射程内になければならない。攻撃側は距離ルーラーの距離面を使って、選択した船体ゾーンまでの距離を計測する。ルーラー上の各距離帯には、攻撃側が振る攻撃ダイスの色が示されている。
 たとえば、長距離では、艦艇は赤い攻撃ダイスしか振れない。もし攻撃側船体ゾーンが赤いダイスを持たなければ、この攻撃を行うことはできない。

攻撃ダイス

 攻撃ダイスには赤、青、黒の3つの色わけがある。艦艇の各船体ゾーンには、さまざまな組み合わせの攻撃ダイスが記されている。
 攻撃ダイスの色は2つの目的に使う。
1. ある距離から艦艇を攻撃するとき、ダイスの色によってはその攻撃で振ることができない。
2. 色によって出るアイコンの分布が異なる。
 攻撃ダイスで出るアイコンには3種類ある。

正確:"正確"アイコンが1個出るたびに、攻撃側は防御側の防御トークンを1つ選ぶ。選ばれたトークンはこの攻撃中には使用できない。
命中:"命中"アイコンが1個出るたびに、防御側は1ダメージを受ける。
致命的命中:"致命的命中"アイコンが1個出るたびに、攻撃側と防御側が両方とも艦艇であるならば、防御側は1ダメージを受け、うち配られる最初のダメージカードは表向きで受けとる。

航空隊の攻撃

 航空隊は船体ゾーンを持たないため、攻撃側船体ゾーンを宣言する必要がない。
 航空隊が艦艇を攻撃するときに使う攻撃ダイスは、その航空隊カードに印刷されている。
 航空隊が攻撃を行うとき、航空隊は距離1にいる敵艦艇1つを選ぶことができる。距離ルーラーの距離面を使って計測すること。航空隊は距離1の全ての色のダイスを使用できるが、攻撃のときに"致命的命中"アイコンは無視する。

防御トーク

 各艦艇は、攻撃に対して防御するときに使って、受けるダメージを軽減できる防御トークンを多数持っている。
 攻撃ダイスが振られて、攻撃側が"正確"アイコンを消費した後、防御側は1個以上の防御トークンを下記のように消費できる。

方向変更:防御側は防御側船体ゾーンに隣接する自分の船体ゾーン1つを選択する。防御側がダメージを受けるとき、選んだゾーンに残っているシールドにダメージを受けた後に、それでも残っているダメージを防御側船体ゾーンに受ける。
回避:もし攻撃が長距離で行われたならば、防御側は攻撃ダイスを1個選んで打ち消す。中距離ならば、攻撃ダイスを1個選んで振りなおさせる。近距離および距離1ならば、このトークンは何の効果もない。
補強:ダメージを合計した後、防御側はその合計を半減(端数切り上げ)する。
雲散:防御側は全ての攻撃ダイスを打ち消す。

 防御側が準備状態(緑色)の防御トークンを消費したとき、それを消耗状態の面(赤色)に裏返す。消耗状態のトークンを消費したとき、そのトークンを捨ててサプライに戻す。消耗状態の防御トークンは全て、状態フェイズ中に準備状態に戻る。
 防御側は、1回の攻撃に同じ1個の防御トークンを2回以上は消費できない。また、同じ種類の防御トークンを2回以上は消費できない。もし防御側の速度が"0"ならば、防御トークンを一切消費できない。

艦艇のダメージ

 艦艇がダメージを受けたときはいつでも、ダメージを1点ずつ別々に受ける。ダメージを1点受けるには、プレイヤーは自分の防御側船体ゾーンのシールドを、シールドダイヤルを1つ低い数字に下げることで、1点減少させる。もしもうシールドが残っていなかったら、かわりにダメージデッキからカードを1枚引いて、伏せたまま、自分の艦艇カードのそばに置く。
 もし艦艇がその船体値に等しい数のダメージカードを持ったら、艦艇は破壊される。トークンや関係する道具とともにモデルをプレイエリアから取り除くこと。

致命的命中の効果

 防御側が攻撃によるダメージ合計を決める前に、攻撃側は致命的命中の効果を解決する。もし攻撃側が少なくとも1個の"致命的命中"アイコンを出していたら、防御側が受けとる最初のダメージカードは、表向きにして受けとる。
 表向きのダメージカードは、船体へのダメージとして数え、それに加えてカードに記載された効果を与える。このカードは効果の記述によって裏返るか、捨てるかするまでは表向きのままである。

航空隊の防御

 航空隊への攻撃は、艦艇を攻撃するルールと同じルールにしたがうが、下記の例外がある。
 航空隊は船体ゾーンを持たないため、攻撃側は防御側船体ゾーンを宣言する必要がない。
 航空隊を攻撃するとき、攻撃側は自分のカードの"対航空隊"部分を使って、攻撃ダイスを決める。"対航空隊"は全ての船体ゾーンについて同じである。

航空隊のダメージ

 航空隊がダメージを受けたとき、プレイヤーはその船体ポイントをダメージ量だけ減らす。航空隊のディスクを回転させて、残りの船体ポイントに等しいベースの点数に矢印をあわせる。
 航空隊の船体ポイントがゼロ以下に落ちたら、航空隊は破壊される。トークンや関係する道具とともにモデルをプレイエリアから取り除くこと。
 航空隊は"命中"アイコンの数に等しいダメージを受ける。"致命的命中"アイコンは無視する。

艦艇で航空隊を攻撃する

 艦艇が航空隊を攻撃するとき、射界の内側にあって、攻撃側船体ゾーンの攻撃射程内にある各航空隊に1回ずつ攻撃を行える。各攻撃は別々に解決する。

重なりあい

 航空隊を、他の艦艇や航空隊に重なりあってしまうような位置に置くことはできない。もし艦艇が別の艦艇や航空隊と重なりあうようであれば、両プレイヤーは、艦艇が重なるプラスチック・モデルの種類に応じて、以下のルールを使う。

航空隊に重なる

 もし移動する艦艇の最終位置が、1つ以上の航空隊と重なる場合は、移動する艦艇はその移動を通常どおり終えて、両プレイヤーは重なられた航空隊を全てどかす。次に艦艇を移動していないプレイヤーが、持ち主に関係なく、重なられた航空隊を全て、その艦艇のベースに航空隊のベースが接するようにして艦艇のそばに置く。

艦艇に重なる

 もし移動する艦艇の最終位置が、別の艦艇と重なる場合は、その移動を通常どおり終えることはできない。そのかわりに、その速度は一時的に1減少して、この速度で移動しようとする。この手順は、移動する艦艇が移動を終えるか、その速度が一時的に"0"に落ちるかするまで続ける。"0"に落ちた場合は、その艦艇は現在の位置にとどまることになる。
 移動の後、移動した艦艇とそれが重なった最も近い艦艇は両方とも、伏せたダメージカードを1枚受けとる。

航空隊のキーワード

 各航空隊は、1つ以上のキーワードから利益を得る。各キーワードについてのルールは、その航空隊カードに印刷されている。追加の参考資料として、各航空隊のディスクには、そのキーワードそれぞれに対応するアイコンが記されている。ルーク・スカイウォーカーなどの"唯一無二の"(Unique)航空隊は、航空隊カードに記された特別な能力を持つ。