ブラジル・シンポジウムの覚書

 総本山の掲示板で、ブラジルでのジャスティン・アキリ氏のプレゼンのまとめが投稿されていました。
http://206.65.59.245/forums/search.dna?t=2004053111365593&task=thread

 V:tRについて新しい情報もいくつか入っていますね。

  • レクイエムというのは、V:tMで言うところの「闇の生」(Unlife)を表す用語とのことです。
  • ジハドはありません。時空を超えた長老たちの暗闘に巻き込まれるヴァンパイアたち、という構図は消えて、住みついた都市のヴァンパイア社会の中でいかに「レクイエム」を生きていくか、ということに焦点が置かれます。
  • 都市には公子(Prince)がおり、重要区域は公子が任命した摂政(Regent)が統括します。V:tM同様、ヴァンパイア社会は封建社会です。
  • 始祖はわかっていません。もちろん、カイン(Cain、e無し)を始祖と信ずる吸血鬼結社もあるでしょうが、VtMのような文明規模のコンセンサスはまったくとれていません。その他、ケルト異教の流れを組むヴァンパイア教団などは、ヴァンパイアは自然の配剤の一部なのだと信じており、贖罪の意識からは無縁だったりします。要するに、ヴァンパイア種族に全世界的な共通意識は無いわけですな。
  • BP(Blood Potency)という値が、V:tMでの世代にあたる役割を果たすようです。今回は、経験点、年齢、同族食らいによって強化することができるとか。ただし、強化するにしたがって前述した「Fog of Eternity」の効果が現れるようです。
  • 休眠中は、ヴァンパイアは夢を見るようです。殺されて休眠したのであれば暴力的な悪夢を、自発的に休眠したのであれば平穏な夢を見る傾向にあるようですが、共通しているのは、長期間眠っていると現実と夢との区別がつかなくなってしまう点。長い歳月を生きたヴァンパイアの記憶は、かーなりアヤシイものになるということですね。
  • BPは、別のヴァンパイアに初めて遭遇したときのヴァンパイアの心理に影響します。どちらも狂乱に陥るのですが、より強いBPを持っているヴァンパイアは領域侵犯されたことへの怒りで狂乱、より弱いBPを持ったヴァンパイアは自分より強大な存在の縄張りに踏み込んでしまった事への恐怖で狂乱(紅の恐怖みたいなものか)するとのこと。