ファーポイントのイェルマリオ

弱い弱いと評判のイェルマリオですが、HQでは生意気にも外来宗教としての暗黒面を持ってくれちゃってます。このう(ぷに

イェルマリオとオーランスとの宗教戦争については、ほぼ公式設定なのがQuestlines(http://home.iprimus.com.au/pipnjim/questlines/questlines.html)のところにあります。

舞台はサーター地方の北、かの有名な混沌の地スネークパイプ・ホロウ(ギニジ)に面した丘陵地帯ファーポイント地方。

ここはもともとターシュにもサーターにも属さない独立地域で、嵐信仰の中でも、オデイラを中心とした動物精霊信仰が盛んな場所でした。交通の要衝のために、ターシュ(ひいてはルナー)とサーターとの抗争の焦点にもなりましたが、最盛期のサーター王国に合流。後に王国が滅亡すると、再び独立地域に戻りました。

んで、ここにはヴァンタロス、プリンセロス、トヴタロスの三部族を中心に、トレス、アマド、バハッド、ディナコリといった蛮族部族が暮らしていました。

サーター滅亡後、ヴァンタロス族にルナーの手が伸びます。族長の“鉄拳”ハーヴァーは、ペローリアを起源とする光の神イェルマリオの信仰に改宗、帝国の助力も得て強引な改宗運動を開始します。

(ヴァンタロス族の中心であるアルダチュール市は、ドラゴンキルの前にあった太陽神信仰の地であったらしく、ここにイェルマリオの大神殿が築かれた)

土着の嵐信仰では、オーランスの近侍としての太陽エルマルが信仰されていましたから、丘陵高地部の部族はハーヴァーの運動に猛反発。結果、1611年の「正しき風の反乱」と呼ばれる大規模な反ルナー動乱に発展します。

しかし、反乱は鎮圧され、ファーポイント地方は、イェルマリオ信仰を受け入れたヴァンタロス族とプリンセロス族の天下となります(ディナコリ族は中立)。トレス、アマド、バハッドはそれぞれ本拠地を追われて逼塞。信仰をめぐって部族が分裂したトヴタロス族も大幅に勢力を減殺されました。

1621年現在も、ファーポイントではアルダチュール公ハーヴァーの命令のもと、イェルマリオの宣教師が各所に出向いて、田舎の若者たちに都市文化をちらつかせながら、光の神への改宗に誘っています。昔ながらのオデイラ精霊信仰とエルマル信仰を守ろうとする者たちとの対立は、のっぴきならぬものになっており、特にトヴタロス族で緊張が高まっています。