W:tF 二人の始祖

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“父なる狼”は、天翔る“母なる月”を愛していたので、精霊界と物質界の境目の地を歩む彼女に出逢った時、彼は喜びと愛に圧倒された。その想いは彼ひとりのものではなかった。ルナもまた、“父なる狼”が勇敢にして賢明であることを、剛健にして美麗であることを知り、その愛に報いたのだ。二人はお互いを知り、彼女は彼に霊と肉とを併せ持つ子どもをもたらした。最初のワーウルフたちである。人の肉をまとってはいたが、“母なる月”は九匹の仔狼として最初のワーウルフたちを産み落とした。それは彼らを待つ将来の運命の徴であった。
“母なる月”から、我らの父祖は姿を変える力を与えられた。彼女が毎月、己が姿を変えていくことにならって。“父なる狼”から、父祖は肉より生まれたる狼の族をはるかに超える五感と膂力と俊敏さを与えられた。両親から、父祖は霊的な力をある程度与えられた。というのも、“母なる月”は“影の領域の女王”であり、“父なる狼”は“辺土の王”だったからである。
仔を産んだ後、ルナは天空に戻り、“父なる狼”は“最初のパック”を作り上げた。彼は最初のワーウルフたちに狼と人、肉と霊を生きる道を教えた。彼は仔らに“影の領域”から森と山と砂漠を抜けて、肉の世界に至り、痕跡をたどって人が群れ暮らす郷へたどり着く道を披露した。
“父なる狼”は、自分の“辺土”の守護者としての役割を助けるよう“最初のパック”を作り上げた。彼らはこの務めを果たし、霊の世界と土の世界に秩序をもたらした。彼らは人類と動物と精霊の牧夫であった。彼らは大きくなりすぎたり、危険になりすぎたりした家畜や部族や群れを間引き、森羅万象の均衡を守ったのである。

あれ?九匹ですね。六部族のはずなので、三匹の血統は滅んだのかな。
ルナのしろしめす“影の領域”(Shadow Realm)てのは影界のことでしょうな。
“辺土の王”(Lord of the Border Marches)というあたり、気持ちサイレント・ストライダーちっくです。