Fireborn 力場

 カルマは全世界を覆っているが、その濃度は一律ではない。ほとんどの場所はカルマとケガレのバランスがとれた「均衡」状態にあり、いわゆる“普通”の区域となっている。
 カルマかケガレのいずれかに濃度が傾斜しているエリアは「力場」(infused area)と呼ばれ、カルマ・ランクかケガレ・ランクのいずれかを持つ(1〜6。均衡エリアは0)。カルマ・ランクが高い場所では、ドラゴンら超自然存在は活動しやすくなり、体内カルマの回復も速い。逆に、ケガレ・ランクの高い場所では、ドラゴンらのカルマ回復が遅くなり、その力の行使も難しくなるだけでなく、おそろしいことに彼らを堕落と狂気へといざなうケガレの牽引力がはたらいてしまう。
 ケガレの牽引力を振り払う、たとえるなら“有毒ガス”の中で“息を止める”行為に相当するのが、「ケガレ払い」(taint response)である。ケガレ払いは、ドラゴンごとに定められた行為や態度を意図的に行うことで、狂気に転落しないようする防衛反応である。もちろん、状況にとって不適切な行為であることも多く、ケガレ力場の中にいることは、二重の意味で超自然存在にとって危険なことなのだ。