ルルブ

 PDFに表紙と裏表紙がついてないぞ……?
 「痛み」「飢え」「贖い」の三部構成。それぞれ、概説、ルール詳説、プレイの流れ説明、となっており、「痛み」→「贖い」と読んでゲームの流れを把握した後、「飢え」の部分はリファレンス的に使う、という読み方がよさげです(冒頭には「好きなように読め!」とある)。
 キャラクターシートは用意されておりませんが、ホームページから簡単なものがダウンロードできます。とはいえ、ルーズリーフ1枚で全く事足りるんですけれども。
 使用する道具は、鉛筆、消しゴム、キャラシート(用のルーズリーフ等)、小さなカードたくさん(名刺とか単語帳とか)、d6を各人10個くらい、コインを各人20〜30個(カードゲーム用のおはじきがいいかも)
 このゲームは、基本的にシナリオもゲームマスターも要りません。ゲーム中の各シーンを統括するシーンガイドという役割は回り持ちです。最初に各人がキャラクターの基礎を思いついて、基本的な背景世界(現代の学生街とか中世の森とか)を決めた後は、各人のイマジネーションをルールですりあわせて物語を即興で作っていくことになります。
 主役であるプレイヤー・キャラクターは、物語の終盤で対決することになる“ヴァンパイア”(その性質や目的等も自由にあみだします)に、何らかの形でかかわっていくことになりますが、ヴァンパイア自身はNPCとしてしか登場しません。かかわり方は、ヘルシング教授かもしれませんし、ルーシーかもしれませんし、ミナやジョナサンのようなものかもしれません。
 なお、Guided Play Scenarioというものもいくつか用意されています。これは、登場するキャラクターの初期設定と基本的な背景世界があらかじめ定められている書き付けです(→参照「Dracula Reloaded」pdf直リン


(続く)