WoD第6章カバーストーリー

地下鉄の中。列車の席でファンという男が本を読んでいた。彼は地下鉄の乱雑な雰囲気が大嫌いだった。誰かが隣に座ることも。
だから、列車がある駅に止まって、コート姿の男が入ってきた時、彼は素知らぬふりをしながらも、そいつが隣に座らないよう祈っていた。
だが、コートの男はいきなりショットガンを抜いて乗客たちに向けた。
次の瞬間、ファンは見た。ひとりの女性が手を交差させると、座っていた老人は眠ってしまった。ファンの向い側に座っていた青年は、ショットガンの男に向かってトランプをシャッフルした。
銃が火を噴いた。一発、二発。だが、青年は何ごともなかったかのようにシャッフルを続け、男の目の前に一枚のカードを見せた。それには髑髏の絵が描いてあった。
すると、銃の男は突然頭をかかえて床に倒れ込んでしまった…………。