マーシー・ヒル

人口5,200人。ブリチェスターの北側にある裕福な郊外マーシーヒルは、医師、弁護士、ビジネスマンが住んでいます。ここは良質の病院があることでも知られています。英国最古の精神病施設のひとつであるジョン・キャンベル精神病院は、マーシーヒルの頂上にあります。かつてオルブルーク療養所と呼ばれていたここの建物は、十九世紀中葉にまでさかのぼることができます。
皮肉なことに、この地区の名前はかつてここに設けられていた絞首台に由来しています。現在のマーシーヒルは大半が高級住宅街ですが、その街路はでこぼこしています。

  • ジョン・キャンベル精神病院:マーシーヒルの頂上に鎮座する渓谷最古の精神病院。旧名オルブルーク療養所。1888年11月に後に切り裂きジャックと目された男ジョン・ビッドウェルが入院。1970年代末に現在の名に改称。ビッドウェルについてのファイルは暗い倉庫に置き忘れられています。
  • マーシーヒル墓地:病院の裏手にある墓地。丘の下には地下墓地が張り巡らされています。そうしたトンネルの中には、監獄に通じているものがあるという噂があります。グールが住んでいるかもしれません。『視界から去るもの』の著者ローランド・フランクリン(1967年7月4日死去)はここに埋葬されています。
  • マーシーヒル監獄:わずかな窓しかない十九世紀風の不気味な建物群。収監されている人々は奇妙に平静で、看守にも穏和な態度をとっています。監獄の地下にはトンネルが通じているという噂がありますが、それが確認されたことは一度としてありません。
  • 警察署:2人の警部補、3人の巡査部長、10人の巡査が勤務。裕福な住人たちの財産を守ることが主任務。他地区からの不審者は丁重に追い出されます。
  • マーシーヒル駅:二十世紀初頭までさかのぼれる駅舎。高台にあって風通しがいいが、あまり使われていません。ロンドンとを行き来する列車が停車します。
  • ヴィクトリア・ロード七番地:魔女グラディス・ショロックの家だった番地。1925年10月31日に死去し、マーシーヒルの麓の墓に埋葬。今も彼女の悪霊がこの家に憑依しています。