ホークムーン(3)

フェイト

*キャラクター作成時のフェイト:POWの半分(端数切り捨て)
 フェイトは現在持っているフェイトと、今まで獲得したフェイトの総計(トータルフェイト)の二種類の値で記録します。ゲーム中では現在のフェイトを消費して下記のような効果を得られますが、トータルフェイトは多元宇宙の闘争におけるキャラクターの重要度を表しており、キャンペーンレベルでは大きな意味を持ちます。

■フェイトによる特典
・成功する運命:1フェイトを消費すれば、1回の判定について技能に+50%のボーナスを得られます。1回の判定につき1回のみ可能。
・セカンドチャンス:1フェイトを消費すれば、キャラクターに関係する判定1回を振り直せます。これによって敵に判定を振り直させることもできます。
・運命を封じる:別のキャラクターがフェイトによるセカンドチャンスを行ったとき、1フェイトを消費すれば、それを無効にして本来の結果に戻すことができます。こうして運命を封じられた判定について再びセカンドチャンスを行うことはできません。
・それた一撃:1フェイトを消費することで、重傷(Major Wound)を中傷(Serious Wound)に変えます。これは負傷を負ったときに行います。その部位のヒットポイントは、初期値に等しいマイナス点に戻ります(重傷にならないぎりぎりの時点)。
・死神をあざむく:5フェイトを消費することで、最も致命的な状況下であっても死をまぬがれます。その後どのように目覚めるかはゲームマスターが決めます。運命はキャラクターを後々のためにとっておいたのです。

■フェイト判定
 ゲームマスターはゲーム中任意の時点でフェイト判定を要求できます。これはキャラクターのトータルフェイトに対してD100判定を行います。成功すれば、運命がなんらかの事件にキャラクターをいざないます。
 プレイヤーも進むべき道や目的がわからなくなったときに自発的にフェイト判定を行うことで、運命の流れに乗ることができます。

■フェイトの回復
 冒険を完了したら1〜3点のフェイトを回復します。

■フェイトの獲得
アーティファクトと称号:強力な秘宝(赤い護符や夜明けの剣など)を入手したら多量のフェイトを獲得します。また、社会的な称号を得たら相応のフェイトを得ます。
・誓約:何事かを成すことを自らの運命に誓うことでフェイトを得ます。ルーンの杖に誓うと得られるフェイトは倍になります。1セッションにつき1回しか誓約を行うことはできませんし、今立てている誓約を果たすまでは別の誓約を行うことはできません。
*フェイト獲得の例
村の英雄/合戦の勝者になる:+1
騎士や領主になる:+2
伯爵/公爵や宗教的指導者になる:+4
大公、救世主、ルーンの杖のしもべになる:+6
小さな誓約:「あのグランブレタンの走狗を殺してやる!」「山賊から我が妻を取り戻す!」:+1
大きな誓約:「生き別れとなった妹を捜し出すのだ!」「メリアダス男爵を殺す!」:+3
恐るべき誓約:「暗黒帝国を滅ぼしてやる!」:+6

■凶運 Doom
 トータルフェイトが50点以上になったキャラクターが誓約を立てていた場合、その誓約は凶運となります。もしこの宿命を回避するために誓約を破るなど方策を講じた場合、凶運は避けられますが、現在のフェイトがゼロに下がります。

■永遠の争闘
 トータルフェイトが100点以上になったキャラクターは、宇宙の永遠の闘争の駒となります。混沌のしもべはただちに有利な特徴と不利な特徴を1つずつ得ます。法のしもべは魔法の品や旅の案内人を得ます。次元間の旅の詳細は「Granbretan」でカバーされます。