グローランサの信憑性判定

 HQ2では、プレイヤーが宣言描写した行為が、そのゲームの世界設定やジャンル的にアリなのかナシなのか判断することを信憑性判定(Credibility test)と呼んでいます。グローランサだと当然、魔術の効果が一番問題になります。
 HQ2本体やSartarの魔術の項目を見るに、だいたい下記のような指針になるのかなと。

  • 神教徒のルーン属性:風だの火だの移動だのといったとてもおおざっぱな能力である「ルーン属性」ですが、これを用いたらどんなことができるかは、術者のイニシエーションの深さによってだいたい決まります。
    • 平信者:ルーン属性では増強しかできない。さらにおおざっぱな能力なので相手に限定能力修正(+3か+6)がつく。あからさまに超自然的な現象は起こせない。指針としては、世界トップレベルのアスリートや技術熟練者ならできそうなレベルや、冒険活劇映画のスタントでできそうなレベルなら、平信者にも許可でいいかと思います。中国武侠ものの絶技をこの範疇に入れるかどうかはちょっと迷っています。なお、ルーン傘下に“枝分かれ”した能力(「風」傘下の「稲妻」等)は、平信者でも単独能力として使えるようです。
    • 入信者:ルーン属性自体を単独能力として使える。ただしやはりおおざっぱな能力なので相手に限定能力修正はつく。超自然現象を起こしてもよい。
    • 帰依者:平信者や入信者でもルーン傘下の単独能力を使えるということなので、こうした“枝分かれ”した魔術能力と、帰依者がふるう神技との明確な差が私にはよくわかっていません。いちおう、帰依者は神のフルパワーを異界から直接ひきだして神話での神の偉業を模する大魔術を行使できるということになっています。このときは体が大きく見えたり、神々しく見えたりと、神の似姿に変じるとのこと。

 微妙な理解なので、もうちょっと読み込んでみないと。ただ、アバウト&ファジーなシステムなので、卓のコンセンサスがとれればそれでいいんでしょう。信憑性判定は要するに卓での合意ですから。