アスラン人(1)

銀河辺境−回転方向に暮らす“ライオン人”。古き日本の武士道に似た名誉規範にしたがう部族社会を築いている。
ソース:「GURPS Traveller: Alien Races 2」

  • 心理
    • 縄張り意識:男性は自分の土地を求め、女性は土地から得られる収穫や資源を求める。
    • 性による分業:男性は土地を獲得して守る。領主はさらなる土地を求め、軽輩は自領拝領を目指す。女性は土地を運営し知識を蓄える。一般的な女性の目標は、多額の持参金を持って結婚し、嫁ぎ先を豊かにすること。
    • 誇り:死よりも名を惜しめ。もし名声が汚されれば、必要ならば鉄血をもってその汚点をぬぐわねばならない。
    • 忠誠:家族、氏族、友への絶対忠誠。
  • 哲学:アスラン語でフテイル(アスランの掟)。ここからアスラン人は自分たちを「フテイレ」(名誉をもって生きる者)と呼ぶ。
    • 自制:衝動を抑えよ。質素に生きよ。正直に生きよ。家族と氏族に忠実たれ。恐れることなく敵に立ち向かえ。務めよりも自分の命を優先するは不名誉なり。上位の者は下位の者の模範たれ。コー(族長)と氏族に全身全霊を捧げよ。
      • フテイルコー(導師):氏族の賢者。フテイルの達人である。
  • 衝突の解決:アスラン人は鋭い牙と爪を持つため、なるべく武闘以外の方法で衝突を解決しようとする。衝突を引き起こすような名誉の侵害は、大きく以下の三つに分類される。下に行くほど重大。
    • 僭越:下位の者が上位の者を同等に扱う。叱責される。
    • 無礼:他者を正しく呼称しない、公衆の面前で激する、氏族の掟の違反など、不注意による侮辱。警告を発せられる。
    • 非礼:意図的な侮辱。即座の挑戦の理由となる。
      • 決闘:決闘の見届けは、指名されたエアールエアトライス(弁護人)が行う。普通は最初の血が流れた時点で終了する。勝者の名誉は保たれ、敗者は謝罪しなければならない。男女どうしでは名誉規範が違うため、決闘することはできない。
    • 抗争:交渉や決闘でも解決がつかなかった場合、家族や氏族ぐるみの抗争に発展することがある。これは大規模な戦争になる場合もある危険な状況である。
  • 恩貸制:アスラン人は、他者から受けた恩を忘れない。恩は同程度の行為で必ず返さなければならない。恩知らずは不名誉である。恩貸に期限はないため、何世代の前の祖先が受けた恩でも、子孫は適当な時機に適当なやり方で返さなければならない。