神々の戦い*2

グローランサ = 「神々の戦い」
神知者による単一神話では「神々の戦い」は歴史の始まりとともに終結したことになっているが、HQの理解において異界の衝突するところが「神々の戦い」と呼称されている。すなわち、「神々の戦い」とは終わっていないのである。
裏返して考えてみると、異界とは「神々の戦い」の中において、一定のパラダイムのもとに形状がある程度固定された領域であるといえるのではないか。すなわち、全宇宙的に永続する「神々の戦い」において神話的なパラダイム・ウォーを戦う各勢力の陣地・領土が異界ということである。
地上界はもっとも固定化が進んだ領域であり(逆に地界は固定化が進んでいない領域と考えられる)、「時」という強力な枠がはめられていることもあって、その改変の難度は他の異界に比してきわめて高い。また、何らかの理由で超存在らは、地上界の領域に直接介入することができない。そのかわりに、固定化が進んだ地上界において比較的可塑性の高いモータル各種族からの信仰エネルギーを吸い上げることで、異界の主戦場におけるパラダイム・ウォーの軍資としていると考えられるのではないだろうか。