聖デリアム墳墓修道会

 RQ時代のドーマル・カルトのセシュネラ版のようですね。忘れ去られた太古のカルトを近代の英雄が復活させた、というのはドラゴン・パスのイェルマリオっぽい展開ですね。各地でこういうのは頻発してるんでしょうな。
日本語版ヒーローウォーズを参照せずに書いてるので、今回も訳語がテキトーです。後で直します。

聖デリアム墳墓修道会

舵手の守護聖人
 デリアムは預言者エリアヴァールの忠実な信者であり、彼の船の舵手であった。エリアヴァールは艱難の末にヴァデリによって殉教したが、聖デリアムは彼の死後に命の船教会を創立した信者のひとりであった。彼もまたヴァデリの手によって死んだが、彼の墳墓は原始教会の大寺院となった。
 教会が帝国の時代末期に衰退すると、この修道会も衰微した。わずかな信者たちが聖デリアムの墳墓を護り続けたが、彼らが死んでしまうと、墳墓は打ち捨てられ、草木が茂り、聖デリアムのことは忘れ去られてしまった。ドーマルがパソスに到着した時、彼の従者であるマルティナヴォは、草むした墳墓を再発見し、聖デリアムの知識を求めて塵にまみれた蔵書を探り、墳墓の保全組織を再結成し、そして修道会を再興したのである。教会内の多くの人々は、修道会はマルティナヴォに全ての秘密を明かしたわけではないと信じている。
 この修道会は、会員が船上で極めて重要な役割を果たすため、その裕福さにおいて他の航海派教会から一頭抜きんでている。この修道会では、修道会員の多くをはじめ、牧師に至るまで、ドーマルの通俗魔術を使っている。ロカール派やロスカルム派といった他の教会では聖デリアムは認められていない。この修道会の太古から続く伝統にもかかわらず、よそ者の多くはこの会を聖ドーマル修道会と呼んでいる。

 入信条件:船乗りまたは海兵であり、命の船教会の信徒であること。
 能力:舟を操る、聖デリアムの知識、海の水先案内、聖デリアムの戒律、牧師のみ:聖デリアムへの崇敬
 美徳:警戒心が強い、海への愛、辛抱強い
 聖典:「聖デリアムの生と死」
  ・一般の祝福:航海に集中する、船を加速する
  ・特殊な祝福:渦巻きを避ける、舵機を祝福する、櫂を祝福する、帆を祝福する、異国人とコミュニケートする、異教の精霊に抵抗する、異教の神に抵抗する
  ・呪詛:不服従な者を呪う、反乱した者を呪う
 定式書:船乗りは「蒼海航書」の呪式を修得する。海兵は「紅海典範」の呪式を修得する。
 ・蒼海航書:無風帯で微風を呼ぶ、強風に耐える、浮かぶ、風を調整する、船を決して捨てない、天候を予測する、嵐の中を航海する、霧を見通す、海の危険を察知する、陸地の匂いをかぐ、海の匂いをかぐ
 ・紅海典範:強風に耐える、浮かぶ、プラストロン(訳注:フェンシングで使う胸当てのこと)、船を決して捨てない、天候を予測する、海の危険を察知する、魚人と会話する
 術具:俗信者は聖デリアムの印がついたアミュレットを使う。貝殻が最もよく使われるが、海の産する美ならばなんでも使用に耐える。
 異界:聖人界にあるデリアムの結節は「命の船」であり、広大なる魂の大洋を航海している。