SR4FAQ

シャドウラン第4版 FAQ

  • Q.俺の旧版本はどうなるんだよ!
  • A.SR4は新しいルールになる。簡単で、首尾一貫していて、よりプレイしやすいが、新ルールは新ルールだ。つまり、SR1、SR2、SR3のルールは新システムでは一掃される。だがソースブック、つまり背景だのプロットだの世界情報だの、は別だ。こいつはまだ使える。新技術を盛り込むために時代はちょっと進むが、進行中のプロットから完全に断絶してしまうほど未来じゃない。
  • 要するに……SR3のコアルールブックである「Magic in the Shadows」「Cannon Companion」「Man & Machine」「Rigger 3」などは、SR3を遊び続けるんじゃなければ、もう使えない。資料主体の本は使用可能だ。
  • Q.SR3のストーリーはオシャカってわけ?
  • A.ある程度は。何年もかけて続いてきた主要なプロットラインは近刊「System Failure」でクライマックスを迎えたり、終結する。その他のストーリーの中にも、2070年に時代が飛ぶことで消えるものもあるだろう。だがその他のストーリーは続行され、SR4では2070年代以降用のプロットラインに変容することになる。
  • Q.デッカーはSR4ではハッカーって呼ばれるんだって?
  • A.その通り。SR4では古臭いサイバーデッキは消えてしまう。“デッキ”がないのにデッカーと呼べるはずがないだろう? だから連中のやっていることに沿って、ハッカーと呼ぶことにした(もちろん、ハッカーの中にはこの用語を不法行為に結びつけるのを嫌う向きがあることはわかっているが、SRのハッカーは他のランナー同様、基本的に犯罪者だ。とはいえ現実の“ハッキング”というのは、合法非合法に関係なく、探索、調査、奪取といった行為を指す)。
  • Q.リガーはデッカーもといハッカーに混ざるって?
  • A.その通り。両者の違いはとりはらわれる。とはいえリガーが消えてしまったわけじゃない。ドローンや車両操縦、保安システムを専門とするハッカーはやはりいるんだ。だが、両者を支えるプロトコル、テクノロジー、そしてゲームメカニクスは同じになる。
  • Q.キャラクター作成は優先度制なの、それともポイント配分制なの?
  • A.ポイント配分制になる。
  • Q.オープン・テストは残るの?
  • A.いいや、なくなる。
  • Q.SR3からSR4にコンバートするルールはあるわけ?
  • A.もちろん。ホームページにコンバートの指針を出す予定だ(コアルールには載らないが)。
  • Q.マイク・ポンスミスは「サイバーパンク2.0.2.0」を見捨ててSR4に鞍替えしたって?
  • A.(まばたきして)あー、そんなことはないよ。
  • Q.SR4はやっぱり六面体ダイスを使うのか?
  • A.そう。
  • Q.ダイス・プールは残る?
  • A.残る。だがSR3と同じじゃない。SR4では、テストを行う時にあんたが振るダイスは必ずあんたのダイス・プールと見なされる。ダイス・プールは「技能+能力値」に修正値を足し引きしたものだ。SR3での戦闘、ハッキング、コントロール、魔法ダイス・プールといったものはSR4ではなくなる。
  • Q.基本的なシステムはどういうふうなんだ?
  • A.基本的な成功テストは、固定の目標値である5に対してダイス・プールを振って行う。目標値は絶対に変わらない。つまり、5か6が出たら“ヒット!”というわけだ。成功はこのヒットの数で決まる。難しいテストなら成功に必要なヒットの数が増えるんだ。
  • Q.技能と能力値の平均的な値は?
  • A.技能と能力値は1〜6で、3が平均だ。つまり、平均的な技能、平均的な能力値なら、そのダイス・プールは6になる。平均以上の能力値や技能は、キャラクター作成時には制限されるし、普通はコストが高い。6は無修正な能力値の上限だ(種族修正はこのあとで加わる)。
  • Q.能力値に変更は?
  • A.ある。もっと言えば、拡張されている。
  1. IntelligenceはIntuition(直感)とLogic(論理)に分けられる。
  2. QuicknessはAgility(敏捷)とReaction(反射)に分けられる。つまり、反射はもう計算して出すわけではない。
  3. カルマ・プールはEdge能力値にとってかわられる。Edgeはカルマ・プールと同じような使い方をする“幸運ファクター”だが、経験の指標ではなく能力値になる。これはサイバネティクスも魔法も持たないキャラクターがゲーム中に活躍する上で、非常に頼りになる。
  4. Magicはもう初期値が6ではない。Magicは他の能力値と同じように購入しなければならない。つまり、魔法持ちのキャラクターは、旧版のように作り立てでいきなり強力なわけではなくなる。
  • Q.じゃあ、SR4で変わっていない部分ってあるのか?
  • A.いろいろある。基本ルールには5種類の基本的なメタタイプがあるし、コンタクトは依然としてこのゲームの肝だ。すぐ始められるサンプル・キャラクターも16人用意する。カルマもやはり経験値として与えられる。ゲームの焦点も以前と変わらず、技能とリソースを組み合わせて、犯罪的または犯罪に近いミッションをこなそうとする工作員チームのままだ、などなど。