オーランス人の作成手順
前回のセッションで使った作成ハンドアウトが、やっつけ仕事のせいで混乱気味だったので、もう一度整理しています。
- キャラクターのコンセプトを決める:「代表的な形容詞+職業キーワード」の書式が推奨。例:後悔しがちな暗殺者
- 文化キーワードを決める:サーター人だと〈○○氏族の一員〉という能力になります。
- 魔術キーワードを決める:自分のルーン属性を下記のように3つ選ぶ。そのうちひとつのルーンに能力値17を割りあてる。他は全て13。
- あなたの魂=エレメント・ルーン。あなたの性向=パワー・ルーン。もうひとつ=パワー・ルーン、コンディション・ルーン、スペシャル・ルーンからひとつ。
- 呪物、呪文、宿能を合計3つまで決める。
- その他の能力を決める。うちひとつを自分の「際だった特徴」に指定する。
- (物語風作成法)250文字まででキャラクターの設定を書いて、うち能力になる語句を抜き出す。この内容に上記3種のキーワードは含めなくてよい。
- (一覧作成法)9つまで自由に能力を決める。
- 欠点を3つまで決める。一番目の値は一番高い能力と同じ。二番目は二番目に高い能力と同じ。三番目は一番低い能力と同じ。なお、キーワードから得た欠点はこの3つに含めない。
- 好きな能力ひとつに能力値17を割りあてる。選ぶ能力はキーワードやルーン属性でもよい。その他の能力は全て13。
- 追加20点を好きな能力に割りふる。ただち能力ひとつに割りふれる追加点は10点まで。
- 名前をつける。
ルーン属性
先日のセッションでも驚かれましたが、今回、まずカルトを決めるのではなくて、自分のキャラクターが属するルーンを3つ決めてしまいます。HQ2になって、ルーンはそれぞれ属する存在の性格も左右するようになっています。たとえば〈暗黒〉なら冷酷で狡猾、〈水〉ならとらえどころがない等々。
「Sartar」の記述によれば、いちおうオーランス人だとエレメント・ルーンについて〈風〉に属する人が八割くらいだそうですが、他のエレメントに属する人もいないわけではなく、たいていはマイナー・カルト(〈水〉ならヘラー、〈火〉ならエルマルなど)に接近するそうです。
入信儀礼
RQ時代だと、特定のカルトに入信者として入信するのが成人儀礼だという設定があったと思うんですが、「Sartar」によれば、成人儀礼でははじめてオーランス人の神々と交流し、神殿全体に対して入信、すなわち神殿の“平信者”になるとのことです。これに伴って、ルール上、自分のルーン属性を用いた増強が可能となります。まだ単独の能力としてルーンを用いることはできません。
この後、自分が最も重んじるルーン属性(大半のオーランス人の男性なら〈風〉、女性なら〈大地〉)が1W以上に達した時点で、神殿に属する神々の中で、自分に最も近しい一柱の神へのつながりを、試練を伴う入信儀礼によって深めます。これを経ると〈雷鳴轟くオーランスの入信者〉といった個別入信についての能力を得ることになります。そして魔術への理解が深まることで、自分のルーン属性を単独の能力として用いることが出来るようになります。ただしルーン属性は範囲の広い能力なので、限定能力修正による不利益をこうむります。
なお、キャラクターはルーン属性の傘下に、より範囲を限定した能力を追加できます。〈風〉の傘下に〈稲妻を放つ〉など。
大神オーランス
エレメント・ルーンの主神は大神と呼ばれ、オーランスやアーナールダが該当しますが、彼等についてはHW時代と同様に「相」Aspectのひとつを奉じる下位カルトを通じてのみ個別入信が可能です。相は今回、大神が持つルーンに一対一で対応しています。オーランスなら〈風〉〈移動〉〈支配〉のそれぞれについて相が設定されています。
………で、毎度毎度のグレッギングタイムですが、HQ2では、とうとうなじみ深い「冒険者オーランス」の相が消えてしまいました。正確には〈移動〉のルーンに対応する「ラーンステイの子オーランス」Orlanth Larnstingという相になりました。一方、オーランスの息子で風来坊、冒険家としての一面を担うデストールがAdventurousの称号を得て、「冒険者オーランス」に相当する下位カルトを形成しています。
他二つの相は、〈風〉に対応するのが「雷鳴轟くオーランス」Orlanth Thunderer、〈支配〉に対応するのが「王者オーランス」Orlanth the Kingです。